第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

  • 2008/07/25(金) 05:46:07

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)のコメント

評価:B
コメント:人間の直感というのは、どの程度あてになるのだろうか?この本では、とある芸術作品の真贋をめぐって、専門家の直感と科学的分析結果が真っ向から対立する場面から描写されている。

なるほどなあ、って思うことは多い。例えば、人は見た目に騙される。全く同じ飲み物であっても、器が異なるだけで美味しいとか美味しくないとか、判断が変わってしまうようである。

この本も、一種の心理学の本なのだろうか?そうだとすれば、ほんのちょっと前に読んだ人を見る目がない人―なぜ人は人を見誤るのか? (セオリーBOOKS)と比較してしまう。こっちの本(人を見る目がない人―なぜ人は人を見誤るのか? (セオリーBOOKS))がなかなか良かったからなあ。若干脱線してしまったが、、、

いちいちいろんな情報を集めても、有益な情報になるばかりではなく、かえってノイズになってしまうことがある。つまり、本当に必要な情報がどうでもいい情報に埋もれてしまうのである。そうなると、余計な情報は集める必要がない。そういう意味で、一番最初の情報が大事になってくる。

この本で述べているのは、いわゆる直感といっても素人のあてずっぽのことではない。過去の経験や分析をもとにした直感である。昔どこかで読んだことがある、レントゲン写真をみて異常を見つける医者の話を思い出した。この医者は、ひと目レントゲン写真を見ただけで、異常の有無を見分けられるらしい。で、どうして簡単に見分けられるのかというと、「正常なレントゲン写真をたくさん見てきたから」だそうです。

要するに、異常があるかどうかって、正常と比較しなきゃ分からないわけです。素人が異常のあるレントゲン写真を見たところで、どこが異常か判断なんてつきません。

この本は、書いてあることは面白くて楽しいのですが、実生活で生かされるかどうかってことを考えると、やや疑問があります。とはいえ、器が異なれば味覚も騙されるっていう部分は、いろいろ応用できるかもしれません。

うまく表現できないけど、良いとも悪いとも評価できない本です。読んだ直後の充実感はそれなりにあるのですが、振り返ってみると今ひとつ満足できない本でした。でも、しばらく手元に置いておくつもりです。

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